全米No1寿司学校から学ぶ競争社会を生き抜く術

スポンサーリンク

まえがき

 

現在、LA関西クラブさんが主催の研修で二週間ほどカルフォルニアに来ています。

その研修でたくさんの企業訪問や世界で活躍している日本人の方と会いお話を伺ったりします。

今回は全米No.1寿司学校「Sushi Chef Institute」にお邪魔しました。

ちなみにここの創設者はあの 世界が尊敬する日本人100人 に選ばれました「Andy Matsuda」さんです。(詳細が気になる方は名前をクリックしてください。)

なぜ、この記事を書こうかと思ったかというと「日本=寿司」という概念を世界は持っていて、ではどこまで日本人はアイデンティでもある「寿司」のことを理解しているのかと気になったからです。

この記事を読んで、本当の意味での「寿司」を理解していただけたらと思います。

 

 

アメリカにおける寿司事情

 

アメリカ全土には寿司屋さんが約2万件あります。

では、そのうち何パーセントが日本人のオーナーのお店かわかりますか???

 

 

正解は、、、、

 

5%以下です!!

 

つまり、アメリカのお寿司屋さんの95%以上はnon-Japaneseが経営しているものなのです。

でしたら、

このようなカラフルでデコレーションされたものいなるのも納得いきますね。

 

 

海外でのお寿司ブームの歴史

 

海外での寿司ブームはロサンゼルスから巻き起こりました。(ちなみに、ロサンゼルスが世界で一番日本人がいる都市です。)

だいたい1960年代頃からブームが巻き起こり、その背景にはアメリカ人がヘルシーな食べ物を求めたことや、日本人のジャーナリストがアピールしていったことなどあります。

しかしながら、アメリカ人は生身の魚や海苔に抵抗があり最初はなかなか受け入れようとしませんでした。

そこで考案されたのが、「カルフォルニアロール」です。

 

 

カルフォルニアロールは海苔が内側に入っている「裏巻き」というものです。

外から海苔が見えなくなるこのフォルムを考案した人は天才だと思います。笑

 

そして、このカルフォルニアロールを皮切りに寿司ブームが始まりました。

現在見られる外国の寿司がロサンゼルス発祥で、外国人に合うように進化されていきました。

ですから、日本のシンプルなものと違うのは当たり前なのです。

 

海外で成功するには固定概念に捉われないで現地に風土・風習にあったモノを提供する

のが成功の秘訣だと感じました。

 

世界が認めるAndyさん

 

Andyさんについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。http://www.worldsegg.com/interview_us4.html

(2ショット写真を撮らせて頂きました!)

最初に僕が彼に対して抱いた感情は寿司職人というよりも「教育者」でした。

加えて、経営の概念なども最新のもので、俯瞰的に日本の寿司業界の問題点などを見つめておられました。

 

普通、日本で寿司の一人前になるには5年間、師匠の元に付き修行しなければなりません。これは現代のめまぐるしくニーズが変化する時代ではナンセンスのように思われます。

これに比べてAndyさんの寿司学校では2ヶ月間のトレーニングで基本的なことを学び、かつ経営の仕方も学べます。

非常に合理的な方法だと感じました。

 

卒業生にはたくさんのオーナーがいて、中には世界的にも有名になったシェフも輩出しています。

NYにお店を構えているDavid Bouhanadaさんもその1人です。今度是非足を運んでみようと思います。

 

また、Andyさんはたくさんのメディアにも露出していて、特にyoutubeなどのSNS広告の効果にいち早く気が付き、SNS広告にも力を注いでいます。

しかしながら、日本の寿司職人さんの中にはまだ、こういった手軽にでかつ効果があるPR方法の良さに気づかない方も多いとおしゃっていました。(下に動画を貼り付けています。13万回以上の再生回数を記録しています。)

スポンサーリンク

 

 

Andyさんから学んだこと

 

今回の訪問でAndyさんは2つの大切なことを教えてくれました。

 

 ①Only1になれる場所選び  

 

LAでこのように寿司学校をしているからNo.1になったと言っていました。才能があってonly1になれる場所を選ばなければ成功は遠のいてしまいます。マーケット選びが重要だということです。

 

 ②伝統、技術を持って死ぬのは罪である  

 

これはなかなかインパクトがありますね笑

自分が培ってきた知識、経験を継承してかなければ社会は発展していきません。自分の利益を最優先をして自己完結してしまう人になってはいけないということです。

 

あとがき

 

それでは最後に本当の意味での「寿司」について書きます。

2013年12月に「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録さました。ここで注目して欲しいのは「無形文化遺産」という点です。料理そのものではなく、その背景にある文化を理解することが大切です。

これを踏まえて寿司について考えてくれればと思います。

 

ちなみに「すし」には「寿司」「鮨」「鮓」と3種類の感じがあります。

「鮓」は乳酸発酵によって酸っぱくなった魚

「鮨」は旨い魚

「寿司」は寿を司ると書いて、お祝い事を祝うものという意味があります。

 

このように時代と共に意味を変えて寿司は進化しています。

 

したがって、現在の海外に蔓延るカラフルでたくさんのソースでデコレイトされた寿司はもう一段階進化した「sushi」ではないかと考えています。

なので、日本のシンプルな寿司でないものは寿司ではないというのはナンセンスです。

どちらかというと「sushi」はニーズに合わせて形を変えた「切れ者」と言えます。

つまり、いつまでも時代の変化を認めないで過去の栄光に固執する「寿司」ではなく、

変化に寛容な「sushi」になること

がこの時代を生き抜く鍵ではないかと思います。

 

P.S

今回訪問した寿司学校でこんなポスターをトイレの壁で見つけました。

良い言葉ですね〜

長い文章読んで頂きありがとうございます!!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。