【実録!!】中国日系企業合同説明会に潜入して感じた、日系企業の衰退。

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ご挨拶

 

早!! (ザオ)

*中国での砕けたおはようという挨拶です。

 

ということで、二週間振りのブログ書かせて頂きます。

また、潜入かよ!

とツッコミが入るくらい、潜入しかしておりません。
なので、近頃は潜入フリーランサーとして活動しようかと迷ったり迷ってなかったりしております。

 

もし、個別で潜入依頼があればドシドシご連絡下さい!!

 

といつも恐らく8割の方がスルーする適当な冒頭はこのくらいにして、さっそく本題に入ります。

 

今日の潜入場所は

「上海日系企業合同説明会」

です!

 

合同説明会って何??

とググる前にやたらと質問する系の人達の前に簡単にここで説明致します。

 

簡潔に言うと、

面接の為に、大半が特にないであろう「学生時代に頑張ったこと」を8割増しで用意した学生が黒服を纏い、

亡霊の様にブースからブースを次々と彷徨い、

その亡霊を社内で選抜されたエース級の顔面偏差値が高めのゴーストイーター達(社員)が捕まえる、

という、まるでポーカーの様にお互いの手札を強く見せ合うというエキサイティングなゲームである。

*イメージ図

「合同説明会」の画像検索結果

すいません。

大嘘です。

主観しか混じっておりません。

正確な表現は下記です。

合同説明会とは、

様々な業界・業種の多数の企業が参加しブースを設置し、求職者に会社や仕事の情報を提供する場です。

 

はい。

まあ、表現の自由は憲法で保証されているので、私は思った事をどんどん書いていきます!

 

説明はこのくらいにして、早速潜入レポートいきます!!

 

潜入レポート

 

因みに、今回潜入した合同説明会はこちらです!!

↓ ↓

因みにこちらは企業がブースを出すのに、
約20万円くらいかかります。

とすると、この一回のイベントで主催者は、

20万円×48社=960万円!!

儲かります。

粗利率高めの良いビジネスですね〜笑

 

実際に中に入るとこんな感じです!!

上海において、新卒採用を実施する会社は成熟している会社が多いので、恐らく皆さんも一度は聞いた事がある大企業ばかりです。
(上海は商工会登録ベースでは3,000社程度で、コミュニティは狭く、一度ご挨拶した方も多くいらっしゃいました。)

 

しかしながら、私が想像していた合同説明会とは大きく違っておりました。

 

それは、

 

 

全然、求職者が

来てないやん。

 

 

ブースによっては、全く求職者が来ていないブースも多くございました。。。

 

気になったので、このイベントを主催している企業の社長さんにインタビューをしました。

 

その社長さん言うには、去年に比べて入場者数は激減しているとの事でした。

 

その理由は何でしょうか??

 

さまざな要因はあると思いますが、私が思う理由はズバリ、、、

 

日系企業の人気

低迷している

 

からです!!

 

いやいや、
日本の企業は今でも人気だろうぅ!
大和魂を舐めるなぁあああ!

 

と発狂してしまった方はこちらを見て下さい。

残念ながら、2010年以降、TOP50に日系企業の名は無くなってしまいました。

そして、こちらは2017年の中国人大学生にとっての人気企業ランキングです。

辛うじて、77位にSonyさんがランクインしております。

これを見て、

「日本 終わり 画像」の画像検索結果

 

もう日本は

終わりか、、、

 

と諦めかけた貴方!!

 

まだ諦めないで、

(今一瞬、真矢みきを思い出した方は私だけでしょうか?)

必ず昔の栄光を取り戻す方法はあります。

 

ただ、その前に何故日系企業が中国において人気が低迷してきたのかを見ていきましょう。

 

その大きく理由は3つあると思っております。

 

では、それぞれの理由を見ていきましょう。

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日系企業の人気の低迷の理由①

 

①労働生産性が低い
(=長時間労働で給与が低い)

 

こちらのデータは国別の生産性のランキングでございます。
日本は最低水準に位置しております。

 

そして、次は賃金に関してのデータですが、、

《出典・参考文献》 The Daily NNA中国総合版【CHINA Edition】 第05465号

不名誉な事に日系企業の賃金は最低水準にあります。
欧米→国有→民営→日系となっております。

求職者の皆様は勿論この事実(生産性低くて、給与が低い)に気づいておりますので、優秀な方ほど欧米、国有企業に行ってしまいますよね。。。

 

日系企業の人気の低迷の理由②


②社内で成長できる機会が少ない

 

多くの求職者は日系企業に対して、「ガラスの天井(glass・ceiling)」※の存在や、継続的な人材育成の仕組みの未整備というイメージをお持ちです。

※ガラスの天井

  • 日系企業では、日本以外の地域採用された外国人従業員は本社やグローバルベースでの高いポジションには昇進出来ないことを意味する言葉
  • 未だに日系企業はこのイメージを持たれていることが多く、「優秀な人材を採用しにくい」、「採用できてもすぐに離職してしまう」という事態が発生

実際に、私も100社を超える日系企業に訪問致しましたが、明確にキャリアパスを設定して、実際にそれが適用されている企業は殆どありませんでした。

 

日系企業の人気の低迷の理由③

 

③年功序列型のため頑張っても差がつかない

日系企業は一律で長く働けば働く程給与が上がる、「勤続給」を採用しているケースも多いです。社内定着率の向上には有効な施策ですが、そもそもそれは長く会社で働いてくれる事を前提としております。

平均的に3年で転職すると言われている中国市場において、終身雇用前提の年功序列の仕組みは合うはずはありません。

因みに、中国で今急成長中の平均勤続年数はこちらです。
皆さん、キャリア思考の方が多く、自身のステップアップの為に次々と会社を変えていく印象を受けます。

f:id:tamakino:20180611132639p:plain

こうも転職のサイクルが速いと、短期間で頑張りが正当に評価されて、給与やキャリアアップに反映される仕組みがないと、求職者にとって魅力的な企業とはならないでしょう。。

 

日系企業の人気と取り戻すには!?

 

さあ、ここまで客観的に日系企業の人気が低迷している理由を述べました。

では、どうすれば人気を取り戻す事が出来るのでしょうか?

シンプルですが、人気を取り戻すには、

「求職者が求める事を提供する」

 

だと思っております。

そして、求職者が企業に求めるものですが、下記の3つが最も重要視されております。

求職者が企業に求めるもの
  • 良好な将来的収入の見込み
  • 仕事における自己実現・成功体験
  • 仕事において適切に評価されること

予算もありますし、既存の社員との給与バランスもあるので、いきなり優秀な新入社員を取る為にバカ高い給与を提示する訳にはいきません。

 

大事なのは、

 

給与以外で求職者を

魅力づけする事です。

 

特に中国の方は、

キャリア思考が高く、自身がのスキル・ポスト・給与が上がっていく「発展空間」と呼ばれる仕組みを求めており、

また、承認欲求も高い方が多く、非金銭報酬の1つである、褒めてあげるなどといった感情報酬も与えていく事が重要だと思います。

 

そして、私はそれらの要素を実現できる仕組み(=制度)が重要であると考えております。

 

まとめ

 

簡単に中国の日系企業の現状のおさらいをします。
(勿論全ての企業ではなく、あくまで一般的な見解です。)

中国の日系企業の現状
  • 給与は最低水準
  • キャリアパス殆どない
  • 年功序列で頑張りが適切に評価されない

 

これらが、要因となり、中国において日系企業の人気は低迷しております。

日系企業は人気を取り戻すには、
求職者が求める「発展空間」や「非金銭報酬」などを体現していく仕組みが必要です。

 

では、具体的にどうやってその仕組みを作っていくのですか?

 

と疑問を抱いた方、

 

今からここで、その続きを書きたいと思いましたが、時間が来たので、今回はここで失礼致します。

 

興味がある方は、個別にメッセージして貰えれば余す事なくお教えします!!

 

という事で本日も長文お読み頂きありがとうございました。

 

頑張れ日系企業!!!

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