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目次
はじめに
なぜ、今回私がこの日本の教育改革系についての記事を書こうと思ったかというと、留学中に海外の学生の意識の高さに感銘を受けたのがきっかけです。
もちろん、これは一般論で全員に当てはまることではないですが、主観的に見て日本人の学生よりは海外の学生は目的を持って勉学に臨み、授業の出席率もかなり高いという印象を受けました。
それを裏付けるように日本の主要な大学のランキングは年々低下して、世界でイノベーションを起こすような研究は海外に比べ日本は少ないです。
今回はランキングが低下した理由とその解決策について述べていきます。
日本の大学ランキングの低下
最近日本の大学ランキングが低下していることが問題視されています。
下記のグラフからわかるように、年々日本のランキングは低下しています。
(わかりやすいように東京大学、京都大学の例を出しました。)
また、日本の主要大学も全体的にランキングを落としています。
ちなみに、主要な世界大学ランキングはいくつかあるが、最も著名なのが英タイムズ・ハイヤー・エデュケーション社によるランキングです。
同社によれば総合ランキングは、
①教育力(アンケートによる評判、教員あたりの博士学位授与数など)
②研究力(アンケートによる評判、研究者1人あたりの研究費収入・論文数)
③研究の影響力(論文の引用数)
④国際性(海外留学生や外国籍教員数の割合、国際共著論文の数)
⑤産業界からの収入(研究者1人あたりの産業界からの研究費収入)
の5領域・13項目で算出されいるそうです。
では、次はなぜ日本の大学ランキングが低下してきたかについて述べていきます。
日本の大学ランキングの低下の理由
この方法でランキングを算出してししまうと、日本の大学の大部分が日本の学生、教職員で構成されるので「国際性」と「論文被引用率」において日本の大学は不利になってしまいます。この指標は英語圏の大学にとって少し有利なものかもしれません。
しかしながら、それよりも私がランキングの低下の1番の要因と考えているのは生徒自身の勉学への姿勢にあると思います。
もちろん主体的に活動している方もいますし、あくまで海外の大学にいた自身の経験を元に感じたものなのでご了承ください。
そして、その姿勢は何から生まれているのかと言いますと、”大学と学生の不適合”
これに尽きるのではないかと思っています。
学部の勉強内容に興味がないからやる気が起こらない。そんな気がします。
では、なぜ(おそらく)自らが選んだ学部であるのにそのような現象が起こるのでしょうか??
次の項目でそれについて考察していきます。
大学と高校生の不適合が起こる理由
それはズバリ、、、高校と大学の連携がほぼないということです!!
どういうこと??
考えてみてください
大学生から企業に行く際の連携はたくさんありますよね?
一般的に「就職活動」と言われるものです。
企業側も説明会や選考会を開いたり、ネットを通じたり学生は次のステージである「就業」に関する情報は簡単に手に入り、インターンという形式で体験できたりもします。
これは学生と企業のマッチングを図るためのシステムです。
こんな感じです。
では、高校生から大学生になる際はどうでしょうか?
オープンキャンパスや大学のサイトで情報は手に入りますが、個人的にそれらはほんとんど機能していないと思います。
なぜかと言うとそれは「自身が体験していない」からです。
実際に私が高校生の頃に色々なオープンキャンパスに行きましたが、大学生活の明確なビジョンを感じることなく、
なんとなくこんな勉強してるんだくらいしか感じ取ることができませんでした。
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また、私は現在予備校でバイトをしているのですが、多く生徒が大学で何をするのかが分からなく、学部選びの相談のために私の所に毎年やってきます。
大学と高校生の連携を強める方法
今回僕が提唱したいのが”大学インターン”です!
具体的な内容は、「1週間大学生になりきり大学の授業を受ける」というプログラムです。
1dayのインターンに行ってもその職場の雰囲気が掴めないのと同じように、1dayのオープンキャンパスも同じだと思っています。
だから1週間丸々大学に通い雰囲気を肌で感じ取るのが重要かなと思っています。
もちろん大学インターンを行うには大学側と高校側の協力も必須で、簡単には実現するは難しいかもしれません。
それでも大学インターンを行うメリット大きいです。
それではメリットについて見ていきましょう!!
大学インターンのメリット
大学インターンは高校生、大学生、大学運営側と三者全てにメリットが生まれます。
1. 高校生側
・高校生が本当に行きたい大学・学部を選ぶことができる
・大学生への憧れ覚え勉強のモチベーションの向上に繋がる
2. 大学生側
・高校生に勉強を教える機会が生まれ、大学生自身アウトプットすることで授業内容の定着度が向上する
・高校生が授業に参加していることで、大学生も良い姿を見せようと思い真面目に授業に取り組むことに繋がる
3. 大学運営側
・少子高齢化により経営が厳しくなっている大学に対して学生確保の助けとなる
・一番の顧客である高校生の意見を取り入れることができ、経営のヒントを得ることができる
さいごに
このように大学インターンは様々なメリットがあります。教育の無償化も大事ですが、まずはできる範囲でカリキュラムを変えて、生徒自身の意識を改革していく動きが必要でなないかと思います。
また、自身が通う大学の授業で「seminar project」という授業があります。そこでは社会貢献に繋がる事業を考案し、採用されれば実際にそれを実行していくというものです。私はこの「大学インターン」案を提出したので、採用されて実際に活動できればいいなと思っています。
最後まで長文読んで頂きありがとうございます!!
次回作にご期待を!!
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問題の根底に迫り、解決案を提示されていて勉強になります!
日本では高校と大学の提携がないことが問題であるとのことでしたが、では海外では高校と大学の連携はどうなのでしょうか⁇
個人的な感覚なのですが、海外の学生の方が先の先を見据えて勉学に励む人が多い印象です。
つまり、目的意識の強さの差が日本人学生と他国の学生との違いなのかなと思います。
大学生になることをゴールにする受験生に対し、早い時期から将来についてじっくり考える事を促すのも大事なのかな〜って気がしました!
圧倒的雑音さん
素早いレスポンスありがとうございます。
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